新年早々群馬について思うこと

昨年も全国都道府県、一番魅力がないランキング一位は

茨城県だそうだ。

めでたい!

何がめでたいかというと、

最下位ということは、度々ネタにされ、

地域の名所などがテレビで紹介される確率がぐっとあがるからだ。

下から二番目とか三番目とかはまったくネグレクトされるわけで悲惨だ。

 

かつて、この最下位の位置は群馬が占めていた。

群馬は未開の地群馬としてネタにされ、笑われ、

ある意味愛されていた。

しかし、そのことによって群馬が注目されるにつれ、

群馬県民は正直、申し訳ないけど、語弊があるかもしれないけど、

調子に乗ったと思う。

 

群馬をネタにしたライトノベルをボコボコに叩いたり。

あれ、正直いって県に委託された作家が「よし、群馬のためにひと肌ぬぎましょう!」

といって返り血をあびる覚悟でやった企画だよ。

彼は世間で言われている群馬ブームが「未開の地群馬」ネタであることを理解し、

県から依頼されたニーズに見事にこたえた。

 

結果、アマゾンの評価欄とかで群馬県民からボコボコに叩かれた。

いや、あの人は世間のニーズにちゃんと答えただけだから。

世間の人が求めたポジションは「未開の地群馬」だから。

 

まあ、最初に言っておくけど、実際に群馬出身の友達は大勢いるけど、

みんないい奴です。

純朴で、真面目で、お人よし。

すごくいい人。

歴史的有名人でいうと新田義貞

まさにあの性格!

 

正直言って、普通さ、大阪人とかなら「お前アホやろ!」と言われたら

「アホちゃいまんねん、パーでんねん!」

と言っておどける。進んでアホになる。

それが大人の態度だ。

人から「パーン!」と言って撃たれたら「うっ!」と言って倒れるふりをするのも、

これは、大人の態度。

そこで、「何やってんだよ、俺をバカにしてんのか!」

と怒るのは、正直大人げない。

それが、大人の社交というもの。

それが分かっていれば、世間が「未開の地群馬!」といって茶化したら、

実際は未開の地でも何でもなくてもそれに乗ってあげるのが大人の態度。

ましてや、小説家の人は世間から叩かれたり、ネタにされること覚悟で、

県から依頼されて、依頼の通り、世間が求める「未開の地群馬」を描いたんだから。

仕事として依頼されたから。

それを、群馬県民が本気にとって総がかりで叩くとか、自殺行為だよ。

その後、「お前はまだグンマを知らない」という漫画ができて、

群馬県民は大喜びしてたけど、

あの作品は、作品自体はものすごく優れているし、よくできているが、

率直に言って、群馬県民以外から見ると「寒い」

なんか、「俺ってオシャレな都会っ子でしょ」をアピールしながら、

それを口に出さないで、必死で自分が都会のいけてるオシャレボーイだっていうのを

一生懸命アピールしてる田舎の人っぽく見える。

それより、自らを下げて、バカを演じる大阪人のほうが、第三者から見たら

都会のモノがわかっている大人に見える。

そういう第三者から見た視点というものが欠落しているように思う。

俺も、実際、すごくグンマが好きだし、その風土も人たちの人柄も好きだから、

あえて言うけど、寒い。

三者から見ると、無茶苦茶かっこうわるく見える。

また、ものすごく大ヒットした魔法少女まどかマギカの舞台も

群馬だけど、群馬の人はガン無視している。

ああいうことすると、製作者は「あーあー、無視かよ、つぎから群馬は舞台にしねえ」

って思っちゃうよ。

それに比べてガルパン茨城県は大騒ぎ。

あれは、かわいいと思うよな。

世間の人の注目も茨城にうつる。

 

茨城が近年ずっと魅力度最下位なのは、ある意味、世間の人たちから

その人柄を愛されてるってことでもあるんだよ。

 

下から二番目は、ある意味無視されてるってことだからね。

実際、会ってみると、すごくまっすぐでいい人たちなんだけどね、

群馬県民。

それだけに、その真面目さが「ネタにマジレス」でかっこわるくて

見てられないんだよ。

本当に、群馬が好きだから心が痛む。

実際会ってみると、本当にいい人たちなんだよ。

でも、ネット上でみると、むっちゃ痛い、自分をオシャレでいけてる都会人に

必死に見せようとしている田舎の人臭がして、

「うわっ、キモッッっ」って第三者から思われている感じなんだよなあ。

それをまた、本人たちが気づいていないのが悲しい。

すごく風景が美しくて自然に恵まれていて、食べ物もおいしい。

うどんがおいしい。

だから、群馬の人たちにはもっと大人になってほしいと思うのよ。

たぶん、無理だと思うけど。

新田義貞も楠正成がいくらいっても無理だったように。